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Yuto Sakaki / Videographer

映画を愛するすべての人へ届け 『まわる映写機 めぐる人生』森田惠子監督インタビュー

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榊 祐人。 映像キャメラマンや、映像演出などの仕事をしている。 大学の頃から映画の脚本を習いはじめたのがきっかけで、 今も映画を観るのも作るのも好き。コンスタントに映画を制作する事が目標。

映画を語る事が好きである。

人生のなかで、出会ったいくつものたいせつな映画。

その映画のことを考えると、未だに当時のワクワクした気持ちが蘇ってきたりする。

見た映画の内容も覚えているが、どこの劇場で見たか。だれと見たか。そんな事も覚えていたりする。

 

観客としてたくさんの映画を見てきた。

俳優だけでなく、やがて映画監督という存在にも興味を持つ。映画を作るときの舵取りを行うリーダー的な存在だと知り、監督の名前も覚えるようになってきた。シドニー・ルメット、ピーター・ウィアー、アラン・パーカー、フランシス・F・コッポラ、カーティス・ハンソン。数え上げたらキリがないが、このような名前を監督クレジットで見つけたら、必ず劇場へ行こうと思った。シネコンであれ単館系のミニシアター映画であれワクワクしながら行ったものだ。

映画を観る喜び。すばらしい映画を観たときは、僕たち観客は、映画を作った作り手たちに拍手を送る。

 

しかし、僕たちはもうひとつ、大事な役割を担っている人たちに対し、拍手を送るべきだ。

映画を観客のもとへ届ける、言わば『届け手』のような存在の人たち。

それは映写技師であり、映画館主であり、劇場のスタッフであり、自主上映会の実行委員であったりする。

映画と観客のあいだには、必ずその作品を届けようとする人たちがいる。

そんな、裏方の人たちの世界、ちょっとのぞいてみたい。

 

というわけで、長くなってしまったが、

先日、東京都多摩市の聖蹟桜ヶ丘駅近くのキノコヤという今年(2019)オープンしたカフェバーで、

ドキュメンタリー監督の森田惠子さんの『まわる映写機 めぐる人生』の上映会を行なった。

 

まわる映写機 めぐる人生』は、

森田さんのライフワークのひとつである映画にまつわる3部作の完結編となるような作品だ。

取材の対象者は映写技師であったり、映画館主、自主的に上映会を行う上映スタッフの方達などなど、いわゆる裏方的な存在で映画を支える人たちだ。

そんな日頃はスポットライトが当たらないような存在の方々を、森田監督は持ち前の度胸と愛嬌でグングンと撮影していく。

取材対象者から新たな人を紹介してもらい、どんどんと人脈を広げていく撮影手法は、

芋づる式であり、行き当たりばったりな感じは「NHK 鶴瓶の 『家族に乾杯』」式とも言えるだろう。

理詰めで考えずに、常に柔軟性を持ってインタビューするので、

取材対象者は、やがて、楽しそうにカメラに向かって語り出す。

 

そんな森田監督に、キノコヤでの上映前にインタビューをさせて頂いた。

映画に対する想いはもちろんだが、人との出会いに感謝して生きている森田さんの笑顔を見ていると、

なんとなくこちらも童心に戻ったような錯覚に陥る。

 

今回の映画『まわる映写機 めぐる人生』は、

森田さんの映画にまつわる3部作の堂々の完結編である。

 

映画にまつわる3部作

1作目『小さな町の小さな映画館

2作目『旅する映写機

3作目『まわる映写機 めぐる人生』

 

1作目の『小さな町のちいさな映画館』は既に販売DVDは完売してしまったが、2作目『旅する映写機』3作目『まわる映写機 めぐる人生』はDVD&パンフは発売中である。

 

DVDの購入もありがたいが、

森田さん自身が来場してくれる可能性のある、自主上映会も検討してほしい

 

映画を広く、楽しく知るためのネクストステップとして、

ときどき見直してもらいたい。そんな味わいのある3部作だ。

 

この3部作では多くの映画館へ出向き、インタビューを行なっていた。

(• 大黒座 • 善映館 • 萬代館 • みやこシネマリーン • 本宮映画劇場 • 川越スカラ座 • 国立ハンセン病資料館 • 三日月座 • シアターN渋谷 • シネマ・クレール • シネマ尾道 • シネマルナティック • 旭館  • 大心劇場  • 土佐山田東映)

そして、いくつかの映画館はこの作品の完成のあと、ほんとうに残念な事だけど閉館してしまっている。

ときどき、「こんな映画館が日本にあったんだ」とか、「こんな人たちが映画を届けるため動いていたんだ」とか、

そういう事を思い出し、ちょっとだけ労ってほしいという気持ちである。

 

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榊 祐人。 映像キャメラマンや、映像演出などの仕事をしている。 大学の頃から映画の脚本を習いはじめたのがきっかけで、 今も映画を観るのも作るのも好き。コンスタントに映画を制作する事が目標。

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