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目標は自分が関わった人全員に、いつか自分の映画に出演して貰うこと!

これからも映画をつくりたい

映画作りのサポートをどうかお願いします。

 

2013年・夏に撮影した『たぬきがいた』

2020年に撮影した『10年後の君へ』。

どちらも市民の皆さんの応援によって制作が出来た作品です。有志の応援団・市民の方に協力していただき

撮影ができました。

 

そして、また新たな映画を作りたいと思っています。

面白そう 協力したいという企業・個人の方はぜひご連絡をいただけますと幸いです。

 

ローカルテレビ・多摩テレビでのインタビュー映像

 

【映画企画】

日本一長い遊歩道を若者会議メンバーが機材を背負って撮影。

多摩ニュータウンの誇る総延長 40 キロ超の市内遊歩道と公園を
Google ストリートビューにて全世界に公開!

 

実際にあったニュータウンのストリートビュー計画が映画の着想に

東京の外れの多摩ニュータウン。

多摩ニュータウンは、東京都西南部の多摩丘陵に位置する、

八王子、町田、多摩及び稲城の4市にわたる総面積2,853ha、東西14km、南北2~3km の地域。

 

1971年に諏訪・永山地域から入居が始まり、2021年で50周年を迎える。

 

ニュータウン開発は、多摩市の風景を大きく変え、また、 市民の営みとともに日々変化している。

入居当初の住民が今や高齢者となり、 多摩ニュータウンの”高齢化”は重要な課題の一つとなっている。

メディアでは多摩ニュータウンの事を、” オールドタウン” と呼び、揶揄している。

これはニュータウンの中の、人口14万人都市。 多摩市で起きた物語である。

高齢化が叫ばれている多摩市。

そんな多摩市にも、 志を持った若者と ヨコシマな気持ちを持った若者と 生きる実感を持てない若者がいた。

そんな彼らが偶然、出会い、集まり、協力して、 途方も無いプロジェクトを行った。

男8 女1 それに加えて、市役所職員が2名。 (市民グループ9名。市役所職員2名。) 年齢層は20~40代。

合計で11名がこの物語の主要人物だ。

そのプロジェクトとは、市が管理する多摩市の遊歩道・公園の、 googleストリートビュー化計画である。

1 市民みずからが、重さ18キロあるグーグルストリートビューのカメラを背負い。

2020年の9月~12月の期間で、市が管理する遊歩道・公園を歩いて撮影をする。

直進距離でおよそ40キロ。

撮影ではぐるぐると迂回したり、異なるルートを複数回廻る必要があるため、(カメラト ラブルによる再撮影もあった)合計の徒歩距離は100キロを超えている。

トータルの歩行距離が100Km超え! 史上最大のプロジェクトを行ったのはど素人軍団!

プロジェクトのスケール。市民自らが背負って歩いた距離も、日本では他に類を見ない。

大げさでなく、前代未聞の大プロジェクト(の筈だった)。

しかし、撮影を行った期間に、彼らのプロジェクトを応援する人や、「頑張れよ」と声援 を送る住民はほとんどいなかった。

(それには理由がある) チームの仲間はいるが、歩くときは、一人。

孤独な闘いだった。 総勢11名の彼らが、このストリートビュープロジェクトに参加したきっかけはまちまちだ が、カメラを担ぐ事で、自ずとこの街のこと、未来のことについて考えるようになる。

志を持った者は、こう思った。

多摩市の遊歩道がストリートビュー化されれば、この街に住んでいる人にも役に立つし、 多摩市以外の場所に住んでいる人にも、興味を持ってくれるきっかけになる。

車道と完全に分けられた、遊歩道は小さな子どもにとっても安全、 子を持つ親にとっても安心な場所に見えるはず。

ヨコシマな気持ちの者は、こう思った。

重さ18キロのカメラを背負って街を歩けば、多くの住民から賞賛を浴びる。

FBやTwitterでその様子を投稿すれば、たくさんの いいね! や、 フォロワーもきっと増えるだろう。

そうすれば、やる意味があるし、 多少辛くても、がんばってみせる!

生きる実感を持てない者は、こう思った。 何をやってもあまり楽しくない。特にやりたい事もないので、 ひとまず誘われたからやってみるか。でも俺、この街に住んでいるけど、 別にこの街が好きってわけじゃないんだよね。

各々がどんな気持ちを持っていたにしろ、 彼らは自ら歩き、泥臭く撮って廻った。そこにウソはない。

 

デジタルの進歩にはアナログな苦行が不可欠 ひたすら歩いた

ネット世界を象徴するような画期的なgoogleストリートビュー。

全世界の誰もがスマホやパソコンから、 街の風景を見る事ができる便利で画期的なサービス。

しかし、全世界からアクセスされるには、撮影する側はひたすらに歩く以外の方法はない。

カメラを背負い、歩く。

デジタルで世界中で広めるために必要なのは、ただひたすらに重いものを背負って歩く。

アナログ的な泥臭い一歩一歩の歩み。それだけが、未来へ繋がっていく。

そんなこんなで彼らは、このストリートビューのプロジェクトを開始した。

その際にgoogle側から一つのルールを告げられる。

 

実は当時は、誰1人彼らの頑張りを応援する者はいなかった

『ストリートビューを自然に、効率よく撮影するためには、自分たちがストリートビュー を行っている事をネット上で一切言ってはならない。』 google側から告げられたルールは、当然と言えば当然だが、 目立ちたかったり、賞賛を浴びたかったメンバーに取っては、嫌になるくらい萎えるルー ルだった。

オリンピックの聖火ランナーや24時間テレビのマラソンランナーのように、 住民から賞賛と羨望の眼差しで迎えられる…そんな自分たちをイメージしていたのだが。 誰にも言ってはならないなんて…。

ただひたすらに地道な作業をやれってか…。

テンションだだ下がりするようなルール。

だが、それでもプロジェクトを抜けるメンバーは誰一人いなかった。

彼らは、2019年の9月6日からスタートし、毎日撮影のため、歩いた。

まだ暑さの残る時期。滝のような汗を流しながら、メンバーは歩いた。

そして、 9月の末日に、多摩市の遊歩道を全制覇。

喜び合うメンバーたち。 が、しかし。 データをgoogle本部に送ると、 「レンズにゴミが付いてます」「レンズに水滴が付いてます」 と、全体のおよそ3割を再撮影するハメになる! 

 

素人ならではの大失敗 再撮影が3割

撮影の素人の市民がやったんだから、 仕方ないと言えば仕方ないが、3割の再撮影は痛すぎる。

自分たちのマヌケさにも呆れて 言葉が出ない。

落胆するメンバーたちだったが、ここでも抜けるメンバーは誰一人いなかった。

そして、再びgoogleからカメラを借りて、 2020年11月後半~12月1日まで再撮影。

夏の終わりにスタートした撮影。

すべてが終わった時には、冬がもう訪れていた。

合計の徒歩距離は100キロを超えていた。 足はボロボロ。爪も剥がれた。

しかし、すべての遊歩道を制覇した彼らの表情は晴れやかだった。 今度こそ、本当の制覇だ。

住民のだれも知らない。 自分たちの街の遊歩道ストリートビュー計画。 

応援されなくても構わない。

褒めてもらわなくても構わない。

今の自分のため、未来のみんなのために、 ぼくらは歩く。ともに歩いた。

『何か自分に出来る事』   そんなピュアな想いがいつか実を結ぶ

エピローグ。 2020年1月下旬。

パソコンの前で今か今かと待ち構えているメンバー。 (その日だとgoogle側から言われていた) メンバーの一人が、パソコン画面をクリックすると、 自分たちが撮影した遊歩道が、ストリートビューに反映されている!

ガッツポーズをする者。

涙をうかべる者。

みんなの表情が喜びに満ち溢れている。 彼らの一歩一歩が、 市民のみならず、世界中の人がアクセスできる大きな一歩になった。

 

 

 

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